2008.05/22(Thu)
帰ってきたミーヘーン屋台
屋台ラーメン夫婦物語

むかしむかーし、あるところに仲の良い夫婦がいました。
電気も通っていないような田園風景の広がる東北ノーンカイ県の田舎の村で細々と暮らしていました。
ある日、夫婦は田舎を出て観光客のにぎわうプーケット県に出稼ぎにやってきてお金を貯めることにしました。実家の村よりも値段も高く売れるし、人もたくさんいる場所です。空気の汚いバンコクではなく、少しでも自然の多いプーケットに行くことにしました。
2人で考えた結果「屋台ラーメン」を引くことにしました。
これなら家賃などの支払いもなく、わずかな資金で始められたからです。
場所はパトンビーチ。
屋台を作り、ラーメンの勉強しようやく開業となりました。
毎朝仕込を済ませ、お昼から夕方にかけて夫が屋台を引きながら注文を取り、奥さんがラーメンを作る作業を毎日続け、数ヶ月後にはお得意さんも出来てまずまずの収入となりました。
夫婦は暑い日も雨の日も、お客さんがいる限り毎日毎日パトンビーチを歩いてラーメンを売っていました。

そして数年後、貯金ができたので念願の「農園」を作るべく、長年いたプーケットを離れ、田舎に帰りました。
2004年11月。あの津波がやってきた、1ヶ月前のことです。
ニュースでパトンビーチが被害にあったことを知り、多くのお得意さんの顔が浮かびました。
心ここにあらず、という状態だったそうです。
それでも念願の農園を始めたばかり。気になりつつも、田舎での新しい事業に精を出しました。
しかし、収穫の時期を迎え、その年の果物価格の大暴落で損失を出してしまい、あんなに何年もがんばってプーケットで稼いだ貯金をすべて使い果たした上に新たな収入を得ることもできなくなりました。
夫婦は仕方なく農園をあきらめ、バンコク近郊の工場に出稼ぎに出ることにしました。
そして2008年。津波から約4年たった今年の4月。
わずかな貯金を元に、プーケットで屋台ラーメンを再開することにしました。
すっかり変わってしまったパトンビーチ。新しい建物もたくさん増えていました。
あのお得意さんはまだ食べてくれるだろうか?
何よりも、まだいてくれるだろうか?
きっと他のラーメン屋台がやってきて、お得意さんはもういないだろう。
一からの出直し。それを覚悟にがんばることにしました。
津波前よりも賑やかになり、雰囲気も少し変わったパトンビーチ。
恐る恐る屋台を引いてゆきました。
初めて見る顔ばかり。初日は不安と緊張でした。

「あれ??ミーへーンのおばちゃん?!帰ってきたの!!!」
驚き顔でオフィスを飛び出し、こちらに走ってくる日本人がいる。
そうだ!日本人。4年前よりも確実に太っているが(失礼な)、確かにアップルツアーの日本人だ。
いつもミーへーンを注文するお得意さんの日本人だった。
「プーケットに帰ってきてくれたの?もう、おばちゃんのミーへーン以上においしいミーへーンがなくって、いっつも思い出しては食べたくなって。今度、ノーンカイ県のおばちゃんちまで行ってラーメン作ってもらおうと思っていたくらいだったんだよ〜!うれしい〜〜!!!」
日本人なのに南部なまりの聞き取りにくいタイ語でまくしたてている。
覚えていてくれた人がいた。お得意さんに再開初日に会えた。
「うん。覚えてくれたんだ、ありがとう。アップルツアーのみんな、元気?津波のニュース見て、ダンナと心配してたんだよ」
ミーへーン(汁なしラーメン) 35バーツ

あれから1ヶ月、たくさんのお得意さんに再会し注文してもらえるようになりました。
「仕入れがすごく値上がりしててね、ごめんね。35バーツになっちゃって。」
元気に2人の屋台の夫婦ラーメンは今日もパトンビーチをまわっています。
おわり。
物語仕立てにしましたが、ご理解いただけましたか?
ほぼ津波と同時に田舎に戻ってしまった大好きなラーメン屋台が、今年戻ってきたのです!
もう食べられないんだ、と思っていたので本当にうれしかったです。
今日はアップルツアー前に屋台を停めて販売。あっという間にお客さんが集まってきて大混雑。
私が注文できたのは、20分もたってからでした。
昼過ぎからゆっくりとパトンビーチ中心街をまわり、いつもアップルツアー前に到着するのは、だいたい毎日午後3時〜4時の間。ここからサイナムエン方向を回って営業終了します。
ランチにしては遅すぎますが、今日は空腹をガマンしてこの屋台ラーメンを待ちました。
(昨日は仏教祝日で休業したそう。なので待ち続けた私は4時まで空腹・・・)
あまり長い時間停車できず、しかもたまに休業するので、この屋台ラーメンを食べれた日は「とっても良い日」 ということにしています。
今日も夫婦はお客様の元へ向かいます・・・・

パトンビーチに来た際は、是非見つけてください。
パトンビーチで食べておくべき一品、のひとつです。

むかしむかーし、あるところに仲の良い夫婦がいました。
電気も通っていないような田園風景の広がる東北ノーンカイ県の田舎の村で細々と暮らしていました。
ある日、夫婦は田舎を出て観光客のにぎわうプーケット県に出稼ぎにやってきてお金を貯めることにしました。実家の村よりも値段も高く売れるし、人もたくさんいる場所です。空気の汚いバンコクではなく、少しでも自然の多いプーケットに行くことにしました。
2人で考えた結果「屋台ラーメン」を引くことにしました。
これなら家賃などの支払いもなく、わずかな資金で始められたからです。
場所はパトンビーチ。
屋台を作り、ラーメンの勉強しようやく開業となりました。
毎朝仕込を済ませ、お昼から夕方にかけて夫が屋台を引きながら注文を取り、奥さんがラーメンを作る作業を毎日続け、数ヶ月後にはお得意さんも出来てまずまずの収入となりました。
夫婦は暑い日も雨の日も、お客さんがいる限り毎日毎日パトンビーチを歩いてラーメンを売っていました。

そして数年後、貯金ができたので念願の「農園」を作るべく、長年いたプーケットを離れ、田舎に帰りました。
2004年11月。あの津波がやってきた、1ヶ月前のことです。
ニュースでパトンビーチが被害にあったことを知り、多くのお得意さんの顔が浮かびました。
心ここにあらず、という状態だったそうです。
それでも念願の農園を始めたばかり。気になりつつも、田舎での新しい事業に精を出しました。
しかし、収穫の時期を迎え、その年の果物価格の大暴落で損失を出してしまい、あんなに何年もがんばってプーケットで稼いだ貯金をすべて使い果たした上に新たな収入を得ることもできなくなりました。
夫婦は仕方なく農園をあきらめ、バンコク近郊の工場に出稼ぎに出ることにしました。
そして2008年。津波から約4年たった今年の4月。
わずかな貯金を元に、プーケットで屋台ラーメンを再開することにしました。
すっかり変わってしまったパトンビーチ。新しい建物もたくさん増えていました。
あのお得意さんはまだ食べてくれるだろうか?
何よりも、まだいてくれるだろうか?
きっと他のラーメン屋台がやってきて、お得意さんはもういないだろう。
一からの出直し。それを覚悟にがんばることにしました。
津波前よりも賑やかになり、雰囲気も少し変わったパトンビーチ。
恐る恐る屋台を引いてゆきました。
初めて見る顔ばかり。初日は不安と緊張でした。

「あれ??ミーへーンのおばちゃん?!帰ってきたの!!!」
驚き顔でオフィスを飛び出し、こちらに走ってくる日本人がいる。
そうだ!日本人。4年前よりも確実に太っているが(失礼な)、確かにアップルツアーの日本人だ。
いつもミーへーンを注文するお得意さんの日本人だった。
「プーケットに帰ってきてくれたの?もう、おばちゃんのミーへーン以上においしいミーへーンがなくって、いっつも思い出しては食べたくなって。今度、ノーンカイ県のおばちゃんちまで行ってラーメン作ってもらおうと思っていたくらいだったんだよ〜!うれしい〜〜!!!」
日本人なのに南部なまりの聞き取りにくいタイ語でまくしたてている。
覚えていてくれた人がいた。お得意さんに再開初日に会えた。
「うん。覚えてくれたんだ、ありがとう。アップルツアーのみんな、元気?津波のニュース見て、ダンナと心配してたんだよ」
ミーへーン(汁なしラーメン) 35バーツ

あれから1ヶ月、たくさんのお得意さんに再会し注文してもらえるようになりました。
「仕入れがすごく値上がりしててね、ごめんね。35バーツになっちゃって。」
元気に2人の屋台の夫婦ラーメンは今日もパトンビーチをまわっています。
おわり。
物語仕立てにしましたが、ご理解いただけましたか?
ほぼ津波と同時に田舎に戻ってしまった大好きなラーメン屋台が、今年戻ってきたのです!
もう食べられないんだ、と思っていたので本当にうれしかったです。
今日はアップルツアー前に屋台を停めて販売。あっという間にお客さんが集まってきて大混雑。
私が注文できたのは、20分もたってからでした。
昼過ぎからゆっくりとパトンビーチ中心街をまわり、いつもアップルツアー前に到着するのは、だいたい毎日午後3時〜4時の間。ここからサイナムエン方向を回って営業終了します。
ランチにしては遅すぎますが、今日は空腹をガマンしてこの屋台ラーメンを待ちました。
(昨日は仏教祝日で休業したそう。なので待ち続けた私は4時まで空腹・・・)
あまり長い時間停車できず、しかもたまに休業するので、この屋台ラーメンを食べれた日は「とっても良い日」 ということにしています。
今日も夫婦はお客様の元へ向かいます・・・・

パトンビーチに来た際は、是非見つけてください。
パトンビーチで食べておくべき一品、のひとつです。
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